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2010年3月10日(水) 14:24 JST
今年も「クリコン」の季節がやってきました。前日からの雨もやみ、コンサートの始まる時間には晴れ間も見えてきました。開演の数時間前から、子どもたちがステージでリハーサルをしている間、ロビーや楽屋では保護者の役員や、OBやOGの皆さんが打ち合わせをしたり、準備に走り回ったりしています。たまには思わぬハプニングやトラブルが起こったりもしますが、たくさんのお客様に楽しんでいただこうと、毎年みんなで和気藹々と準備しています。
第一部 (1)ヨーロッパの歌
小6以上の子どもたちがヨーロッパの合唱曲を歌います。最初の「Salve Regina」は、聖母マリアを讃えた歌で、現代のスペインの作曲家であるハビエル・ブストさんの作品でした。2曲目の「Ave Maria」は最近CMでもよく耳にする曲ですが、実はバロック初期のジュリオ・カッチーニというイタリアの作曲家の作品です。何百年の時空を超えて、さまざまな時代のすばらしい音楽に触れることのできるわたしたちは幸せです。
(2)クリスマス・キャロル集「新しい星光った」(林光編曲)
小5の子どもたちも加わって、林光先生編曲のクリスマス・キャロル集を演奏しました。近年は団員数が少し減って、声量などの面で少し心配していたのですが、このステージではとてもよく声が伸びており、美しいクリスマスの歌を十分に楽しませてもらいました。ペンライトの演出も効果的で、厳かな中にも華やかさのあるステージに仕上がっていました。
第二部 (1)可愛い研究生 「ハッピー!!ディズニー」
いつもかわいらしい研究生のステージです。おなじみのディズニー・メドレーですが、前田先生の編曲がすばらしい!みんなが楽しんで歌えて、しかもすごくおしゃれな和音が散りばめられています。研究生のみなさんの練習の成果がとてもよく現れており、ノリノリで、見ているこちらがハッピーになるようなステージでした。
(2)特別出演 渡辺有希子さん(ヴァイブラフォン)
打楽器奏者の渡辺さんによるヴァイブラフォンの演奏です。何本もの「ばち」を自由自在に操り、魔法のように美しい音を響かせて、わたしたちを夢の世界に導いてくださいました。聞いているとさまざまな音の「色」が見えてくるようで、とても暖かい気持ちになってきました。
(3)ポピュラー・ステージ
高校生が中心となって自分たちで企画する、若さあふれるステージです。踊りもよくそろっていて迫力がありました。ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」を聞いていると、本当に世界中の人々がみんな幸せになれるといいのにな…と願わずにはいられません。みんなの歌の力が、客席にも伝わってきたように思います。
第三部 合唱ミュージカル「かさじぞう」
みなさんよくご存知のお話を合唱ミュージカルにした作品です。民話ですが、音楽は全体的にとてもリズミカルで、演出もどことなくユーモラスです。なかなか見ごたえのあるステージに仕上がっていました。ソロも合唱もよく声が出ていて、表情豊かに歌えていたと思います。お地蔵さんの登場シーンがとても微笑ましくて印象的でした。いつもながら、衣装も手が込んでいて本当にすてきです。登場人物はみんな、真っ正直に生きる欲のない善人ばかりで、「偽」なんて文字が行き交う世知辛い現代に生きる身として、何か大切なものを思い出させてもらったような気もしました。
今年もクリスマスに、子どもたちから元気をもらえたように思います。がんばったみんなに拍手です。世の中の変化とともに、子どもが合唱団の活動を続けていくことは、年々難しくなってきているのかもしれません。それでも、みんなの「歌がすき!」という思いが伝わってくる、すばらしいコンサートでした。こうした経験を積み重ねていくことで、子どもたちの中には、偏差値では計れないものが間違いなく育っていると感じています。